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スタジオジブリ その3

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 最後です。世界から見たアニメ文化です。

 宮崎監督の作品って大きく分けると2つになりますよね。「ほんわか日常系と」「世界破滅系」前者はトトロや千と千尋、後者はナウシカやもののけ姫とかですよね。そう書いたら、一人の歌手でロックがいい、いやバラードこそがいいとファンが口論することを思い出しました。まあどちらでもいいことです。私は田中芳樹のスペースオペラと中国歴史小説のどちらがいいのかと言う風な例えを思い出しました。

 さて本題。宮崎アニメは日本のアニメの生命線だと私は思っています。勝手にですが。ジャパニメーションの中で宮崎監督は少し特殊な位置にいるというか俗に言う「ジブリ作品」としてアニメだけどアニメとちょっとジャンルが違うような扱いですよね。ジャパニメーションとして海外からアニメを評価する際にアニメに対する偏見はかなり多いと思います。海外でも熱狂的なファンが多いですがそれは「一部」なだけで、受けない人達には受け入れられない。侍や忍者は一部の人達は物凄い興味があるけど、興味がない大多数の人達はぜんぜん興味がないんじゃないの?みたいな。それこそ現在の韓流ブームで、圧倒的な人気だけど一部だけじゃないの?という風な感じに捉えられるのではないでしょうかね。

 けど、宮崎作品が存在することでそんなことは黙殺されるんじゃないのかと。そのぐらいこの作品の完成度は凄すぎなんじゃないでしょうか。風景にしたって魔女の宅急便でキキが新しい町を発見した際に上空から町全体が見渡せます。まるで、地中海の南仏の海岸沿いの街のようです。日本人が求めてるお洒落な異国そのものです。そこに実際の魔女とかけ離れたかわいいピンクのリボンをした日本風にアレンジされた魔女です。
 もう一つ、もののけ姫の中の日本。茅葺きか、藁葺きの屋根にお堀を張り巡らした集落。マタギという言葉が似合うような森の中の狩人。そして山の中で「精霊」というか山の「ヌシ」が獣化してカモシカ(巨大鹿?)となって登場するという日本特有の自然観。祠とかって多神教のそのものですよね。西洋人から見たらそれはもう、それは・・・でしょう。

 この2つの作品の風景と世界観だけでも西洋人は見ただけでパンツずり落ちますよ。マジで。というわけでジブリによって日本のアニメは日本を代表する文化だと思います。ジブリがなかったらハリウッド映画と同じく大衆娯楽といわれて否定できないっす。

 ちなみに台湾人の友達曰く「千と千尋って日本っぽいよね。和風だよね。」とのこと。私はあれは西洋人が見たら「まさしくアジアっぽいな」と思ってました。私の視線はアジア軽視なお馬鹿さん。

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