都内の多摩地区、府中駅前にある有名店「紅」店は本来は駅の近くにあったが再開発の為にけやき通りを超えた場所に多店舗と共に引っ越しをした。といっても100mも移動したわけではない・・・・再開発が終わったら元の場所に戻れるのか疑問。新店舗は少し小さめになった。
いつも行列で大体30分ぐらい待つ。ラーメンは基本的に一種類だが、麺の辛さを選べる。★1・★3・★5の3つから選べて★1は普通のラーメン。★3が紅ラーメンで辛い。★5が激辛のラーメンとなる。
(左から 激辛ラーメン・味噌ラーメン・紅ラーメン 3つのラーメンの
違いがよくわかる。旧店舗カウンター撮影)
このラーメンは食べたことのない人に説明するなら「辛い五目豚バラ味噌ラーメン」と説明すればよいだろうか?写真を見ればわかると思いますが、細切りの糸唐辛子に特製ラー油がスープにかかり色がきれいな朱色。つまり「紅」ラーメンになっている。スープのベースがコクのある味噌味でそれに辛味が非常にマッチして旨さが倍増している。
麺は独特の太麺で乱切りとお店でも説明しているが極太麺から太麺の麺が不揃いで茹でられている。麺の大きさが違えばゆで時間が違うので生茹でになっていないか心配だがそういったことはない。よく工夫をしているのだと思う。麺の太さが違うので一口ごと食べるたびに変化する歯ごたえが素晴らしい。麺がスープによく絡んで最高の味に仕上がっている。
トッピングも「豚肉・キャベツ・もやし」と味噌味にマッチした具材をチョイスしており、麺・スープ・具の三者がお互いを高目あって高次元の美味しさを生み出している。とにかく食べれば「文句なしにうまい。そして辛い」という感想を誰もが持つことだと思う。
欠点と言えば人によっては★3レベルは辛いのが苦手な人にとっては食べられない辛さかもしれない。というのは、普通の人でもちょっと辛いレベルの辛さなので。でも「ちょっと辛い、でも美味い。」という旨辛がお店としても狙った味付けなのでこれは致し方ないと思う。
実際に後日、★1の味噌ラーメンを頼んだところ★3の紅ラーメン程の美味しさのインパクトはなかった。おそらくこの辛さも重要な旨味の一つになっているのだろう。したがってぜひ「辛いよ~辛いよ~けどうまい!」と言いながら紅ラーメンを味わってほしい。
ボリュームは結構多目。普段、大盛りを注文する友人もこの店では普通を注文する。麺もボリュームがあるけどトッピングの肉や野菜も結構ボリュームがあって結果、普通サイズでも満足できる量となる。トッピングは卵がおススメ。
ちなみにこのラーメンは食べた後は辛味で非常に温まるので、冬に食べるのがおススメです。夏場にも食べたことがありますが、8月の真夏に食べるとちょっとクドイ感じがします。夏に鍋を食べて「いや、夏向きの食べ物じゃないね」という感じに似ているでしょうかね。
正統派?のラーメンとちょっと違う系統のラーメンですがとにかくラーメンは美味いことが「正義」そしてこのラーメンは大変美味いわけで「大正義」なラーメンです。他の有名店のラーメンが「凄い美味しいけど以前、どこかで似たような味を食べたことあるような・・・」となる中で他では絶対に食べたことがないユニークな味のラーメンです。府中にお越しの際はぜひぜひ食べに来ることをおススメします。
最後に、紅ラーメンが辛くて食べられないという方に裏技です。卵を注文すると、卵が殻ごと小皿に入って持ってこられます。この小皿に最初に細切りの唐辛子を移動させると唐辛子の辛味は全くなくなります。また、スープの表面に浮かんでいる赤い特製ラー油もこちらに移動させると辛味がなくなります。★3つから2つぐらいに辛さがグレードダウンします。ただし、唐辛子は移動させてもいいですが、旨辛の元であるラー油は取りすぎると旨さもなくなるので程々にしておくのをおススメします。この店の辛味は同時に旨味でもあるのです。